地下施設内、話をするユウとクロエ。

クロエ

633.0の奈々さんに出現したイコライズメディアはカセットタイプとはね。」

ユウ

「奈々ちゃんがお堅いアスカの変身するとこを見たからかしら?とにかく焦ったわよ。」

クロエ

「頭の中にあるイメージで形が具現化するものなのか・・・分からないけど

 それよりユウ、君はアスカさん、彼女の変身するところを何度も見たんじゃないのか?

 なぜ、メディアの形が違うことに気が付かなかったんだ?」

ユウ

「・・・・・・・ん~。同じ物かと思い込んでて気にしてなかった・・わね」

クロエ

「・・・・・・」

 

するとアストラルモジュールのアラームがなり

オペレタールームのモニターに周波数が表示された。

 

クロエ

1324.5に移動したみたいだね」

ユウ

「ええ。ちょっと下見してくるわね」

そういうとユウはゲートに入り、1324.5フラグメントに移動した。

 

時は流れ

 

大型ゲートに馬車とともに帰ってきたユウ。

マユキ

「あっユウさん。お帰りなさい。ところでどうしたんですか?それ」

ユウ

「ちょうど良かった。マユキ。この馬車なんだけど私のバイクでけん引できるように

改造してほしいんだけど。そしてワンタッチで切り離せるようにと・・・」

マユキ

「馬車に何かあった時は乗っていた人のダメージが最小限になるように・・・ですね?」

 

ユウ

「話が早くて助かるわ。時間的には・・・二日間でできるとありがたいんだけど。」

マユキは少し考えながら周りを見ると

男性が2人目に入る。橘田と迫間だ

「なんとか間に合うと思います。ユウさん。」

ユウ

「じゃあ、お願いね。橘田さん、迫間さん。」

橘田 迫間

「えっ?」

マユキ

「ところで前に修理したボートはいつ使うんですか?」

マユキの声色が変わる

「まさか使わないってことはないですよね?」

ユウ

「も、もちろん使うわよ。この次かしら・・・ね

 じゃ、お願いね」

 

ユウは逃げる様にその場を去った。

 

あくる日

 

ユウは633.0オクターヴにいた。

後ろの席ではアスカとラヂ研メンバーが話をしている。

 

明日架

「というわけで紹介しまーす。シリアスカ改めドロアスカちゃんでーす。」

アスカ

「あ、あれは謝っただろ・・?」

明日架

「でも、泥棒よくない。犯罪ダメ。絶対。言ってくれれば味噌くらいあげるのにさぁ~」

アスカ

「匂いを嗅いだら、つい・・・」

奈々

「そういうところは明日架なんだねぇ」

ラヂ研のメンバーは納得する。

 

ユウ

(そうよね。泥棒はダメよねぇ。フフっ)

 

アスカは奈々に渡すものがあってきたらしい。

アスカ

「渡すものがあったんだ。奈々に。」

そういうとアスカは奈々にアストラルモジュール渡す。

話の最後にアスカは言った。

「使うのは万が一近くにクラッターが現れた時だけだ。この世界のクラッター反応だけを

 受信するように、機能を制限しているからな」

 

ユウ

(あっちのアストラルモジュールを解析できるかも・・・

 それよりクラッター反応まだかしら?

 

するとアスカのアストラルモジュールにクラッター反応。

アスカ

「また来ることもあるだろう。じゃあな。」

そう言って去っていった。

 

クロエ

「味噌がなくなったら、また来るってことかな・・」

明日架

「あっ、それだ」

 

ユウ

(さて、これを使いますか)

ユウはポケットからリモコンの様な物を取り出しボタンを押す

 

(ジジッ・・・)

ラジオに一瞬、雑音が入るとラジオから声が聞こえてくる

(では次は、ラジオネーム、ラブラブ明日架さんからのリクエスト。

 メッセージは、いざ西ヘゴーだそうです。)

ユウはリモコンの様なもののスイッチを切る。

(ラジオ乗っ取り、うまくいったわね。後はあの子たちが気づくか・・・ね)

 

このメッセージに意図に気が付いたのはクロエだった。

ナプキンを一枚とりペンで1324.5と書きみんなに見せる。

 

みあ

「あっ、周波数」

ラヂ研メンバー

「おおっ」

 

ユウ

(うまくいったわね。)

 

夕刻

 

ラヂ研メンバーは御神木の前にいた。

ユウは先回りして御神木の上にいる。

 

明日架がヘッドホンを付けて儀式がはじまる。

ユウ

(明日架が楔じゃ困るのよねぇ。この子を使いますか・・)

糸で結んだ毛虫をスルスルと明日架の目の前にぶら下げる。

ユウ

(気が付いてよね。明日架)

 

明日架

「黄昏の眠るしとねへ、我らを招きいれたま・・・」

ふと目を開ける明日架。

毛虫に驚き、ひっくり返りながらカセットプレーヤを投げてしまう

飛んできたカセットプレーヤーを偶然、みあがキャッチして

そのハズミでボタンを押してしまい1324.5の世界へ。

 

ユウ

「な、なんか、うまくいきすぎて怖いわね・・・」

 

ユウもすぐ後を追う。

 

1324.5のオクターヴの外にユウはいた。

オクターヴの中を窓から覗くと楔となった、みあを見つける。

ユウ

「あの様子、ちゃんと楔になったようね。」

 

その、みあの視線の先をみるとここの世界のアスカとユウが目に入る。

ユウ

「ここのアスカもいたのね。ちょうどよかったわ。」

 

そして二発の銃声がするとそのアスカがオクターヴから出てきた。

そのアスカに声を掛ける。

ユウ

「ねぇ、あんた。二人組の銀行強盗を追ってるのよね?」

アスカ

「だったらなんだ?」

ユウ

「実はね、今、手配書を書き直してるのよぉ。今のは生死問わずになってるけど

明日か明後日には無傷で!というものに貼り直されるわ。だからねぇ多分無傷で

連れてかないと懸賞金でないと思うわ。」

アスカ

「それは本当か?」

ユウ

「間違いないわ。保安官から聞いたしね。」

アスカ

「そうか。教えてくれて助かったよ。じゃあな」

そう言ってアスカは去っていった。

 

ユウ

(まずはよしと・・・)

 

そして時は流れ辺りは暗くなる。

 

ユウは633.0の明日架たちがオクターヴに入っていくのを見かける。

すると今度はユウの前方からここの世界のナナとクロエが走ってくる。

なにかに追われているようだ。

 

ユウ(!!)

 

その二人とすれ違いざま

ユウ

「オクターヴで匿ってもらいなさい。」

と声を掛けてみる。返事はなかったがオクターヴに逃げ込んだようだ。

 

そしてその二人を追っていたアスカがオクターヴの入り口に立っていた633.0の優に

声を掛けるとオクターヴの中に入っていった。

 

しばらくすると中から633.0の奈々とクロエが飛び出してきた。

すぐにアスカも出てきて

「にがさんぞー!」

と叫びながら、その二人を追っていった。そしてユウもバイクで追いかける。

 

結局、二人は捕まってしまう。

ユウ

(捕まっちゃったわね。今、保安官に引き渡されるのはあれね・・・

 ちょっと軽いトラブルでもおこして・・・・・)

 

すぐに保安官事務所にバイクを走らすと

保安官は留守で今日はもどらないと入り口に張り紙がしてあった。

 

ユウ

(ちょうどよかったわ。さて次はいよいよ・・・)

 

オクターヴに向けアクセルを開ける。

 

到着するとちょうど店から明日架と優、そしてこの世界の

ナナとクロエも出てきて4人で歩きだした。

その後をつけていくユウ。

 

ユウ

(もしかして泊めてもらえることになったのかしら?)

 

しばらくすると一軒の家につき、4人は中に入っていった。

ここはこの世界のナナとクロエの家。

「ナナクロの家」と呼ばれているらしい

ユウもばれないようにするりと入り身を隠す。

 

ソファーに腰かける明日架と優。

明日架

「あぁー今夜の寝床が確保できた」

ナナ

「あ、でも隣の部屋で大勢寝てるから、物音は控えめにね」

明日架

「大勢?」

クロエ

「実はここで身寄りのない子たちの面倒を見てるんだ。ボクとナナでね。」

「そうなんだ」

ナナ

「しょっちゅう決闘やら何やらで人が死ぬ世の中だからさぁ。

一人っきりになっちゃう子結構居んのよ。でも誰かが守ってあげなきゃ・・・ね」

 

明日架

「そっかぁ・・えっ?もしかして銀行強盗したのってそのためだったり・・・」

「まさかそんな・・・」

その言葉に反応したナナとクロエをみて

「そうなの!?」

驚きを隠せない優。

 

言いづらそうにクロエ

「うん、まぁ・・そう言って差し支えないと思う。

それでその話が出たついでと言っては何だけど」

ナナ

「実はあたしら、またやるつもりなんだよねー。手伝ってくんない?」

 

うまく身を隠してるユウ。

(フフッ。思った通りの流れ。そうこなくっちゃ)

 

明日架と優は何を言ってるのか理解できてない感じで

明日架

「は?」

「何を?」

ナナ

「銀行強盗!だってほら、あたしら、もう仲良しになっちゃったし。」

クロエ

「大きな銀行だから2人じゃ難しいって思ってたんだ。4人ならきっと・・・」

 

その言葉で意味を理解し慌てる二人。

明日架 優

「いやいや。」

「サッカーやるのに9人しかいないから入ってー

 みたいに言われても・・・」

ユウは気配を消し、身を低くして明日架のすぐ後ろまで移動した。

明日架

「う、うん。大抵のことは受け入れるけど、犯罪はダメ!絶対。」

そういって明日架は両腕をクロスさせて×を表す。

 

ユウはついに発言をする。

「えーそうなのー?明日架ならやりそうじゃーん」

 

その言葉に普通に反応する明日架。

「そんなことないない!不肖、土宮明日架。意外と常識人で通ってます!」

そう言いながら何かスカートに違和感を感じ

「ん?」とその方向に視線をずらすと誰かがスカートをめくっている。

明日架

「キャーー何?誰?」

ユウ

「はぁーい」

そういって立ち上がり両手でハートの形を作り

「ラジオネーム、ラブラブ明日架ことユウちゃんでーす。」

「また私・・・?」

ユウ

「ねぇ、明日架ぁ。やっちゃおうよ銀行強盗ぉ

 フフ・・ウフフ。」

そしてユウは明日架の後ろに回り込み、またスカートをめくる。

明日架

「ギャー何すんのー!」

ユウ

「何ってスカートめくりだよ」

明日架

「わかってます!なんでってこと!」

ユウ

「それはねぇ」

ユウは左手で明日架の顔に手を添え、右手で明日架の上唇をさすりながら

「私が明日架にラブラブだから」

明日架は後ずさり

「このユウ怖いー」

「なんなのあんた!どこの世界の私よ!?」

ユウはあきれたように右手を頭にあて

「もう・・この状況で言うセリフがそれってのがもう・・

 いかにも私って感じでほんとつまんなーい」

「自分につまんないとか言われたかないんですけど!」

ユウ

「とにかくさぁ明日架、やろうよ銀行強盗!

明日すっごくいいもの持ってきてあげるからぁ。明日架も絶対気に入るよぉ」

そして明日架の肩付近に手をまわし引き寄せくるっとまわって

右手で顎を引き上げ

「一緒に行くとこまで行っちゃおぅ」

明日架

「はい・・・ユウお姉さま」

「こら明日架!そこで乗る?」

明日架

「ごめんごめん。血が騒いで・・・」

ユウ

「それでこそ私の明日架!」

そういうと家の玄関の方に歩きだし

振り返って投げキッスをしながら

「じゃあねー。また明日!」

そう言い残して外に出ていった。

(私の世界の明日架もあんな感じなのかしら?なんか・・・)

上機嫌で自分のフラグメントに戻っていった。

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